「TOEIC公式問題集を解いたら○○○点だった。よーし、勉強頑張ろう!」
あなたの公式問題集の使い方はこうなっていませんか?
テストの問題に慣れるため、自分が今何点取れるか知るためだけに使っていませんか?
確かにそれも目的の一つなのですが、その使い方だけだとちょっともったいない。3,000円する参考書の1,000円分ぐらいしか使えていないです。
ではどうすればTOEIC公式問題集を最大限に使うことができるのか?
その方法は、細かく点数を出して分析すること。
そう、TOEIC公式問題集は解いた後の分析が最も重要なのです。
- 2時間の時間内で解く
- 解き終わったらすぐに採点する
- 採点後、パート別の正答数を出す
- 間違えた所を復習し、なぜ間違えたのかを知る
- 3~4を加味して今後の学習計画を立てる
例えば、あなたはリーディングの点数が悪かったとしましょう。
ここで、ただ長文の問題を解いたり、文法問題を繰り返しても、なかなか点数は伸びません。
なぜなら、一言でリーディングが悪かったと言っても、リーディングの中のどのパートが弱かったのかによって対策方法は変わります。また、同じパート内でも単語を間違えたのか?文章の意味を理解できなかったのか?時間が足りなかったのか?と、間違えた原因は様々あるからです。
このように、同じリーディング対策をするにしても、分析結果によって今後勉強するべき内容が全然変わってきます。
しっかり分析を行って、あなたの弱みを補う勉強方法を選ぶことが効率よく点数を伸ばす一番の近道なのです。
今回の記事ではあなたが効率的にTOEIC試験で高得点を取れるように、TOEIC公式問題集の使い方を分かりやすく説明していきます。
それではいってみましょう!
TOEIC公式問題集の正しい使い方【確実に点数が上がる復習方法】
TOEIC公式問題集は正しく解くこと、そして解いた後にしっかり分析することが最も重要です。
その手順をおさらいしますね。
- 2時間の時間内で解く
- 解き終わったらすぐに採点する
- 採点後、パート別の正答数を出す
- 間違えた所を復習し、なぜ間違えたのかを知る
- 3~4を加味して今後の学習計画を立てる
一つずつ説明していきます。
1:2時間の時間内で解く
問題を解くときに重要なのが、時間をしっかり計って2時間の間に解くこと。
これはあなたの現時点での実力を正確に知るための大切なポイントです。
時間を計らずに全問解けるまで行ったり、途中で休憩を入れたりせずに、本番同様ぴったり2時間のみぶっ通しで取り組んでください。
そうしないと、今後何を学習することがベストなのかが分からなくなってしまい、せっかくの勉強がムダになってしまいます。
2:解き終わったらすぐに採点する
問題を解き終わったらすぐに採点してください。
疲れていたら数分~1時間ぐらいの休憩はOKですが、決して翌日に持ち越さないように注意。
なぜかというと、1日経つと回答時の感覚を忘れてしまい、その問題をどうして間違えたのかが分からなくなってしまうからです。
この「どうして間違えたのか」が解答結果を分析する上で非常に重要ですので、せめて当日中には採点を行うようにしてください。
3:採点後、パート別の正答数を出す
採点が終わったら、全体の点数だけではなくパートごとの正答数も出してください。
どういうことかというと、パート1~パート7まで、それぞれ何問中何問正解したかを書き出すということです。
この作業によって、自分がどのパートが得意でどのパートが苦手なのかを数字で見ることができるようになります。
ちなみに私が900点を目指して公式問題集を解いたときの正答数はこんな感じでした。
-パート1: 6/6 全問正解
-パート2: 23/25正解 2問不正解
-パート3: 38/39正解 1問不正解
-パート4: 26/30正解 4問不正解
-パート5: 25/30正解 5問不正解
-パート6: 9/15正解 6問不正解
-パート7: 40/55正解 15問不正解
このように、各パートで何問のうち何問正解できたのかを出していってください。
4:間違えた所を復習し、なぜ間違えたのかを知る
次に、間違えた所だけを復習してください。
ここでは復習というよりは「なぜ間違えたのか」を知ることが目的です。
間違えた部分の問題文を読んで(聞いて)、解答を読んで、正しい答えは何なのか?何が原因で間違えたのかを考えてください。
5:3~4を加味して今後の学習計画を立てる
「パート別の正答数」と「その問題をなぜ間違えたのか」をもとに今後の学習計画を立てます。
例えばリーディングのパート6、7に間違いが多く、その原因が単語の意味が理解できていなかったからだとしたら、英単語に重点を置いた勉強計画を立てます。
そして、その分からなかった単語がどのぐらいのレベルの英単語なのかによって使用するべき参考書も変わってきます。
こういった色々な要因を加味しながら今後の学習計画を立てていきます。
TOEIC公式問題集を使った具体的な分析方法
パート別の正答数と間違えたところの復習ができたら、次になぜ間違えたか?を分析していきます。
ここでのコツは、間違えた内容の共通点を探すこと。
同じパート内での間違いは、何かしらの共通点があることが多いです。そこがあなたの弱みで対策するべき部分となります。
例を上げてみますね。
■リスニングパート2
・When、Whereを聞き間違えていた
■リスニングパート3
・特定の発音が聞き取れていなかった(英、米、濠)
・問題文の先読みをしていて音声を聞き逃していた
■リスニングパート4
・広告系、スピーチ系など特定の形式が聞き取りにくかった
■リーディングパート5
・前置詞系の間違いが多かった
・doubt, doubtful, doubtfully, doubtingのような語形問題に弱い
・単語の意味がわからなかった
・in spite ofのような慣用句に弱い
■リーディングパート6
・問題周りのみ読んで、全体の意味を理解できていなかった
■リーディングパート7
・時間が足りなかった
・特定の問題形式に弱い(チャット、メールetc)
TOEIC公式問題集を解いて、採点、復習をしたあとに上記の例を参考に自分の間違いの傾向をつかんでください。
自分がなぜ間違えるのか?どういう問題に弱いのか?を認識することで、その弱点を補うための対策を立てることができるようになります。
ちなみに、リスニングパート1を3つ以上間違えていたかたは、英語が聞き取れていません。
TOEIC公式問題集のリスニングパートを解答を読みながら聞きなおし、しっかりと聞き取れるようにしてください。
その後金のフレーズの音声を使って、短文からヒアリングに慣れていくといいでしょう。
分析をもとに学習計画を立てる
次に、分析した弱点に対する学習内容の例を紹介します。
先ほど紹介した間違えやすい例の中から抜粋して説明していきますね。
リスニングパート3
特定の発音が聞き取れていなかった(米加英濠)
TOEICのリスニングには複数の発音が使われており、主なものがアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアの4か国の発音です。
私たちが学校で習ったり、普段英語として認識しているのはアメリカの発音です。カナダもそれに近い。
そのため、慣れないイギリス、オーストラリアの発音に苦戦する人が多いです。私もイギリス発音が聞き取りにくいかも。
対策としては、TOEIC公式問題集であなたが苦手とする国の発音を繰り返し聞く(解答にどこの国か書いてあります)、その国のニュースを聞く(アメリカならCNN、イギリスならBBCなど)、その国の映画を観るなどが効果的です。
問題文の先読みをしていて音声を聞き逃していた
音声が始まる前に問題文を読んでキーワードを拾うということは良くあるテクニックですが、問題文に気を取られて音声を聞き逃してしまいパニックになってしまっていませんでしたか?
この理由で落としてしまった問題が多い人は、一度TOEICテクニック本を読んでおくことをおすすめします。
解き方のコツを学んでおくと、焦らず効率的に回答できるようになり、リスニングに限らずリーディングの点数アップにもつながります。
TOEICの点数を上げたいと思っている人は読んでおいて損はないですよ。
リーディングパート5
リーディングパート5は短文を読んで穴埋めをする形式の文法問題です。
このパートで問題を間違えた理由として多いのが下記です。
・前置詞系の間違いが多かった
・doubt, doubtful, doubtfully, doubtingのような語形問題に弱い
・単語の意味がわからなかった
・in spite ofのような慣用句に弱い
文法に問題があったり、単語を覚える必要があったりと、原因も解決策も色々のように見えますが、実はこれらの問題は単語帳を繰り返し勉強するだけで全て解決できます。
特におすすめするのがこの金のフレーズです。
この金のフレーズにはTOEICに出る単語が厳選されて短文の形で掲載されています。
このような文章形式のため、前置詞も、語形も、単語も、慣用句も全て勉強できるのです。
パート5で間違いが多かった方はまずこの金のフレーズを試してみてください。1周勉強するだけでもパート5で取れる問題がぐっと増えるはずです。
リーディングパート6、7
リーディングパート6と7はいわゆる長文問題となるのですが、ここで問題となってきやすいのが下記の2点。
・問題周りのみ読んで、全体の意味を理解できていなかった
・特定の問題形式に弱い(チャット、メールetc)
問題周りのみ読んで、全体の意味を理解できていなかった
長文問題のテクニックとして、問題文を先に読んで、そこに出てきたキーワードを本文の中から探していくことで効率的に解いていくというものがあります。
しかし、キーワード周りだけを読むことで、全体の意味を理解できておらず、ひっかけ問題にまんまとひっかかってしまうという弊害も。
これを克服するには英文を早くしっかりと理解できるようになるしかないです。
そのためには洋書を読むことが一番の近道。
今はKindle Unlimitedで無料で読めるものも多いです。おすすめの洋書は下記記事で紹介していますので是非読んでみてください。
特定の問題形式に弱い(チャット、メールetc)
長文問題で最近よく使われるのがチャット、メール形式の問題文です。
前回の模試ではパート7の14問中8問がメール形式の問題文でした。
ということは、英文メールに慣れておけば解答スピードも解答率も上がるということ。
英文メールに慣れるためには「写経」がおすすめです。詳しい内容はこちらの記事で。
あなたに合った学習計画を立てよう
ここで出した例はあくまで1例です。
例えばあなたが簡単な単語の意味を間違えて覚えていることが多かったとしたら、金のフレーズの600点から勉強するのも良いですし、文法の基礎が足りないと感じたらEnglish Grammar in Useを使うのも良いでしょう。
模試の結果を分析し、間違いの共通点を見つけ、あなたに合った学習計画を立ててください。
私の例をみてみる⇒【TOEIC900点日記:初日(試験3ヶ月前)】模試の結果は散々!?
TOEIC公式問題集の正しい使い方【確実に点数が上がる勉強方法】まとめ
それでは、今回の内容をまとめます。
- 2時間の時間内で解く
- 解き終わったらすぐに採点する
- 採点後、パート別の正答数を出す
- 間違えた所を復習し、なぜ間違えたのかを知る
- 3~4を加味して今後の学習計画を立てる
繰り返しになりますが、例えば、あなたはリーディングの点数が悪かったとしましょう。
ここで、ただ長文の問題を解いたり、文法問題を繰り返しても、なかなか点数は伸びません。
なぜなら、一言でリーディングが悪かったと言っても、リーディングの中のどのパートが弱かったのかによって対策方法は変わります。また、同じパート内でも単語を間違えたのか?文章の意味を理解できなかったのか?時間が足りなかったのか?と、間違えた原因は様々あるからです。
このように、同じリーディング対策をするにしても、分析結果によって今後勉強するべき内容が全然変わってきます。
しっかり分析を行って、あなたの弱みを補う勉強方法を選ぶことが効率よく点数を伸ばす一番の近道なのです。
今回の記事ではあなたが効率的にTOEIC試験で高得点を取れるように、TOEIC公式問題集の使い方を分かりやすく説明してきました。
今回の記事を参考に公式問題集を効果的に使用して、あなたも効率よく高得点を取得してくださいね。
今回は以上です。